2017.08.20

ABITAX 特別ケース

特別なTHETAにふさわしい特別なケース。それが今回ご用意した、「ABITAX」特別ケースです。

このケースは2人の達人により、一つ一つ丁寧に手作りされています。
1人は大阪で、もう1人は千葉で作業しています。

二人の達人

完成までの流れ

このケースは複雑な工程を必要とし、そのためには日本を縦断せざる得なかったという事です。 ではその技法とはどのようなものなのでしょうか。
今回お二人に話を聞く機会がありましたのでご紹介したいと思います。


○バスクウール技法

この品のある帽子は今回のケースと同じ技法が施されております。

もともとは帽子を作る技法でした。
編み込んだ編地を洗って意図的に縮ませる「縮絨」の技法で、厚みと柔らかさを出し、さらに素地の強度も上げることができます。
この技法を身に着けているのが長澤賢一さんです。長澤さんは帽子屋さんの4代目に当たる職人。
長澤さんはその技法を引きつぎ、日本でも「縮絨」の第一人者になっています。
帽子の技法をバッグ等に応用してきており、今回はケースに使っています。

縮絨はしっかりほぐすことが大切。ひとつひとつ丁寧にほぐします。
縮絨にはこの機械を使います

縮絨ちゅう、洗剤等は使いません。縮絨のパラメーターは繊細で、細かな調整が必要です。

特別に縮絨中にケースを見せていただきました。だんだん小さくなっていく様がわかります。


○編み込み、毛刈り、成形

設計を行い、編み込みを行い、縮絨後の仕上げを担当しているのが、帽子デザイナーの森知さんです(イタリアで帽子の勉強をされたとの事)。
縮絨による収縮を想定し、ケースの口の閉まり具合を計算し設計を行います。その後編み込みを行い、大阪の長澤さんへ送ります。
長澤さんが縮絨を行い、また森さんの元に部材は戻ってきます。
戻ってきたケースにバリカンを当て毛足を整えます。その後、専用の型に入れ成形を行い完成です。
書くのは簡単ですが、バリカン作業、成形作業は高度な技術がなければできなく成熟が必要な職人技。
論理的な設計と直観的な仕上げを両方こなす、森さんはまさに現代の職人といってよいと思います。
今回のケースに対して「かわいいですね」とおっしゃる森さんに、実際に使っていただくお客さまへの一言をお聞きしました。
「大切に使って頂ければ幸いです。」とのこと。短い言葉ですが一品一品丁寧に仕上げている思いが言葉に込められていました。

PCで設計します

設計したデータから、即編み込みが可能です

毛刈り⇒成形

毛刈り、型入れ、成形と熟練を必要とする作業です。
一般的にカメラ用のケースは革や、化学的な素材が多い中、今回の製品は特別なウール製のケースを採用しました。
手触りも独特で触っているだけで飽きません。ABITAX特別ケースはRICOH THETA SC  Type HATSUNE MIKUをやさしく包みます。
いつでもどこにでも、THETA MIKUを持って歩いて行けるようにクリップは2種類付属しています。

職人の心が息づく、現代の工芸品。ABITAXの特製ケース。THETA MIKUとともに愛用していただければと思います。


今回のケースは株式会社ABITAXの山口社長、杉本さんがデザインと基本構成を検討し、宮坂さんを中心にまとめていただき、 サンフェルト株式会社の橋本さんがプロジェクトマネージャーとして頑張っていただきました。
また縮絨工程では、株式会社シゲマツの池田工場長の協力が欠かせません。
この場を借りて深く感謝したいと思います。


(社員sal)

   
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